好きなジブリ作品TOP5

 ジブリ作品はたくさんあるけれど、初期の頃の作品がやっぱり好き。その中でも5作品を選んでランキングする。ジブリ作品には、都市伝説やら深い考察がされていることが多いけど、そんな深いことは考えずに、自分が好きだなぁと思うレベルで順位付け。でも5作品とも全部好きだから悩ましい。

※使用している画像は、スタジオジブリのHPで提供されているフリー画像


もののけ姫

もののけ姫の何が好きかというと、まず米良美一の主題歌が好き。神秘的な歌声が映画とマッチしている。次に、モロの美輪明宏の声が好き。怖さと愛と優しさが感じられる。
物語としては、どちらかが完全に善か悪かという訳ではなく、どちらにも正義があり守るものがあるという、ありがちな善対悪でないところが面白い。アシタカやサンの側に立つとエボシは悪だが、たたら場でのエボシは救いの神のような存在だ。やっぱりテーマは自然と文明の戦いなんだろうと思う。文明社会に生きる自分たちが、自然の側を応援したくなるのは皮肉だが、それがまさに自然なことなのかもしれない。
アシタカがたたらを踏んでいるところ。女性が逞しいし楽しそう。

モロ。怖いけど威厳がある。

エボシ。美しい。
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天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタで好きなシーンは、地下の廃坑に落ちた時に会ったポムじいさんが地中の飛行石を見せるところ。真っ暗だと思っていたら飛行石の光で廃坑が満たされていく。なんとも幻想的。常田富士夫の声も良い。まんが日本昔ばなしを思い出す。もう1つは、パズーの親方(ダッフィー)とゾーラ一家の長男(シャルル)との筋肉自慢と殴り合い。親方の男気と逞しい身体、それでいて奥さんには弱いところが好き。

あとは食事。食パンに目玉焼きをのせて食べているのも良いが、シータがドーラ一家の飛行船で作っていた大きな鍋が気になる。
やはりテーマは、高度な文明社会対自然なんだろうが、高度文明の粋を集めたロボットが自然を愛し鳥を可愛がっているところが良い。
ドーラ一家。真ん中がシャルル。

シータが飛行船で作った料理。これはなに?

ロボットが墓石にお花を手向けることを促す。
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ハウルの動く城


初めて見たときは、ストーリーが何となくしか理解できなかった。ハウルが何者なのか、子供の頃に何を飲み込んだのか、ソフィーの見た目が変化しているのはなぜなんだろうか、など理解できていなかった。今でも、ちゃんと理解できていないかもしれない。でもなぜか面白い。
好きなシーンが結構ある。まずは食事。ベーコンと目玉焼きがすっごく美味しそう。ハウルの弟子のマルクルが変装して来客に応対しているところも好き。「待たれよ」って。カルシファーも好き。カルシファーの声を演じた我集院達也は絶妙だった。荒地の魔女もはじめはに憎らしかったけど、途中から可愛いおばあちゃんになっていた。ソフィーの掃除シーンも好き。テーマは、戦争だったり国と国の対立に反対していることだと思うが、露骨でなくて良い。それぞれのキャラクターに特徴があって面白いのかもしれない。

マルクル。「待たれよ」

ベーコンエッグ。美味そう。

カルシファー。可愛い。

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千と千尋の神隠し


千と千尋の神隠しは、悪者がいなくて良い。唯一カオナシがカエルを飲み込んだり暴れたりしているから悪そうだが、途中から大人しくなり千と同行して電車に乗ったりしている。好きなのは、千やリンが生活している部屋の雰囲気が昭和っぽくて良い。布団や押し入れや集団で寝ているところが昔の家の雰囲気に近い。町中の看板とかも昔懐かしい。
好きなシーンは、河の神であるオクサレ様の入浴シーン。お湯屋が一同が力を合わせて汚れを落としたり応援したりのシーンだ。最後に「良きかな~」がいかにもお風呂で綺麗さっぱりして気持ち良くなった感じが良い。自転車などが出てきて川の汚れだったのかと分かりやすい。あとは、やっぱり食事のシーン。千の両親が屋台で食べているものも気になるが、ハクが千のために持ってきたおにぎりがすごく美味しそう。お腹が空いている時にただの塩おむすびに泣けてくるとこが気持ちが良くわかる。千の場合、さらに緊張感から解放されてハクの優しさが相まって泣けてくる。

おむすびを食べて涙ぼろぼろ。

良くは分からないけど美味そう。中華?

千とリンでお風呂のお掃除。
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風の谷のナウシカ


第1位は、風の谷のナウシカだ。今回、選んだ5作品の中で最も泣ける。最後のシーンでは必ず泣ける。何が良いかと言うと、ナウシカの深い愛だ。毒を出すフカイの植物、襲ってくる虫、など普通なら恐れ、嫌い、滅ぼそうとするものだが、フカイも虫も愛を持って接している。フカイと虫の役割を理解して喜んでいるところが象徴している。それに対して、フカイを焼き、虫を殺し、国だ武器だ領土だと戦っていることの愚かさが現代の世界を現しているように見える。やはり世界を救うのは何ものであっても愛する心だ。自然が作り出したものには必ず意味があるということだ。
残念ながら美味しそうな食事は出てこない。唯一出てくるのがチコの実と言われるものだ。栄養はあるそうだが美味しそうには見えない。
好きなシーンは、ラストのシーン以外だと、ユパ様の戦闘シーン。じじいなのに素速くて強くてカッコいい。上の画像の老人達に荷物を捨てるよう指示する際に、興奮している老人に意思を届けるためにマスクを外して笑顔を見せるシーン。これ以上に冷静さを取り戻させることはない。自分のリスクを顧みずだ。
巨神兵やオームを犠牲にして風の谷をを襲わせるなど、他の作品に比べて悪を露骨に出しているが、その分ナウシカの善が引き立っているのかもしれない。

ユパ様。カッコよく強いじじい。

子供オームを隠れて可愛がる。

泣ける。「その者、青き衣をまといて~」
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